衝撃的でした、最終回。
観てなかった方に、どんなドラマかと言うと…
国家を揺るがす規格外の事件に立ち向かう規格外の特捜班たち。相手はテロリスト、政治家、新興宗教、軍事スパイと想像をはるかに超える脅威ばかり。刻々とタイムリミットが迫る驚愕の展開の数々に、善と悪が入り乱れる中で危機的状況。それぞれの正義と苦悩が交錯する。
ということです。
僕の大好きな『GO』
や、『フライ, ダディ, フライ』
『レヴォリューションNo.3』
の著者 金城一紀さんの脚本ということで注目していました。
最近ではドラマ『SP』が有名ですね。
ドラマ 『クライシス』は、ならず者の寄せ集めの公安機動捜査隊特捜班が国家の為に善悪問わず働く警察官のドラマです。
国家の悪事を暴くテロリストの犯罪を次々と阻止していく、小栗旬や西島秀俊を始めとする特捜班。
最終的には過去にテロに加担し、死傷者を出す事件を起こした首相の息子に復讐しようとする男(金子ノブアキ)を小栗旬らが演じる特捜班が説得、逮捕します。
※特捜班には首相の息子を警護するように命令が下されていた。
しかし、その犯人(金子ノブアキ)を護送する最中、男(金子のノブ)は何者かによって狙撃され死んでしまいます。
ここからは私の勝手な想像ですが、(金子ノブアキ)が生きていることによって、首相(国家)にとって都合の悪い人間を生かさないように国家(首相)が暗殺を命じたモノだと感じました。
つまり、最初から特捜班は国家にとって不都合な事実を知るオトコ(金子ノブアキ)を殺す為の計画の歯車にされていた、と。
(これは私の推測です…汗)
そして、一連の流れから特捜班は暫く現場の一線の仕事から外されます。
この間、特捜班の面々が1人ずつ個人的な行動に…(ここはドラマを見てください。各々のキャラクターが政府や国家に対しての不満が行動に現れ始めるような表現があります)
明らかに今まで命令を下して来た警視庁の上官&国家に不満を持に始めている特捜班。
ここで、ドラマは終盤に。
テレビに映るニュースキャスター。
慌てた様子で、デスクから渡された原稿用紙に目を落とします。
そして、
『緊急ニュースが入りました。』
はい。
ここでこのドラマ終了です。
全9話濃い内容で放送されたドラマがこんな結末で終わります。
そして、これです。
やられました。
なんだこのモヤモヤend。
何も解決しないままゲームセット。
安西先生も真っ青ですよ。
でも、
素晴らしいドラマでした。
このラストは普通に考えて、
『国家や警察のあり方に違和感や不信感を抱いた特捜班がテロリストになってしまう』
という、超バットエンドを示唆していますが。
これを製作した、関テレさんや金城一紀さんから『お国の方々ちゃんとやってくださいよ』という意見書のような気がします。
僕の住む日本では、このドラマのような大きな権力によって悪が捻じ曲げられ、善に変えられていないと私は信じて疑わないですが、こういった国民の代弁を大衆娯楽文化である『ドラマ』で問題定義したことに、とても感動致しました。
兎に角、こんなドラマの最終回は本当に久しぶりで『逃げ恥』や『あなたのことはそれほど』を見て楽しんでいた僕の、単純平和脳をぶち壊したくなりました。
取り敢えず、体を鍛えて小栗旬を目指します。