RENJISHI HISTORY エピソード19

2017.07.06

時代とは言え全体的に軽くて動きのあるスタイルが主導でしたから、当然スタイリング剤等も固めるか、ファイバー系が流行ますよね。カット でいえばベースカットは疎かになり、軽い、動くヘアスタイルが優先な時代。そしてそれにカラーを施すスタイルがお客様の大半を占める。連獅子もそれに近い 状態でした。

今迄ベースカットがきちんと出来ていたスタッフもお客様のリクエストにより、徐々にスタイル、デザインがテクニックよりも感覚に頼る感じになって いきました。若いスタッフは簡単でしかも時代性もある手軽なテクニックに興味を持ち、奥が深いブラントカットでベースをつくることは二の次になりがちでし た。自然にパーマデザインは「削ぎすぎとスキすぎ」でペラペラになった状態でパーマをかけるので、当然まとまりにくく、スタイリング力の高い剤を使った 「スタイリング剤でつくる動きのあるスタイル」となっていきました。

ところがこれを後輩に教えるとなると簡単ではなく、やはりベースカットが出来ないと出来ません、しかし、積み重ねた奥の深いブラントカットでつく る技術は、習得する時間もかかれば正確さも必要になる。だが一度しっかり人に教えられるくらいの練習をして自分自身に身につけば長い間生かすことも出来る 「基本中の基本」です。(美容の仕事は人から人に伝えて行く事ができなければ失格です)土台も無しに、毛を削ぎとることだけでつくる「スタイリングスタイ ル」では核となるものを伝える事はでませんよね。ベースカットで土台作り、軽さを計算してセクションごとに削ぎ等を入れてクオリティを上げる。そういった 過程が必要ですね….感性や感覚なんて言ってるだけじゃダメでしょう。
基礎をしっかり教育しているサロンは強いです。時代が変わろうと、伝えるものを持ってますからいくらでもリセットできますからね。だから「教育」なんだと思います。

次回は連獅子の教育についてのお話です。  長いですよ。