RENJISHI HISTORY エピソード12

2017.06.29

仕事はまずまずの状況で、ある日こんな依頼がありました。
あるメーカー(皆さんがとてもよく知る会社で家庭用の洗剤やシャンプー等々研究、生産、販売を展開している)から開発アドバイザーをと話があり、一週間メーカーに社員さんと同じように通勤する事になりました。
内部の施設や、生産ライン等を見学させてもらい、そのセクション毎に意見や感想を求められて初日は終了しました。
昼食は役員室のような応接広間にて高級な仕出し弁当をいただきましたが、社員さんと一緒に昼食をとりたいと申し出ましたら、さすがに大手ですね立 派な社員食堂が設けてありました。プリペイドカードを渡されてこれで好きなだけ食べて下さいと言われ、オーダーすればチャージから引かれるのですが、とて も手頃な料金で、まして美味しくメニューも豊富だったのを覚えています。
社員さんとの食事は私から申し出た事でしたが、初日にして後悔しました。彼らは研究開発でつまりオタクの集まりでした。言わずとして研究開発はど の会社も同じですが。さあー食べようとすると皆さん集まって質問攻めで、食べるどころじゃありません。それだけ熱心と言うか、オタクといいますか兎に角凄 いで集団です。あれくらいでなきゃトップシェアにはならないのでしょう。

無事に勤めを終えましたが、私の方がかえって勉強になりました。関心させられるのは、各セクションで完璧に理解した仕事をチームワークよくやれているところですね。我々の仕事もそうですが、チームワークが大切なことをその時あらためて感じました。

サロンに復帰し世の中はバブル。しかし我々の業界は世の中程急激には右肩上がりにはなりません。潤ったサロンもあったでしょうが、少なくとも連獅 子は大した影響はありませんでした。月に一度の来店頻度のお客様が二回になることはありませんから。直接マイナスに働くのはフロアーの家賃が上昇する事 と、土地や建物が活発に売り買いされる事でビルの建て壊しに伴う移転等でした。ちょうどその頃青山店にもそういったお話が出ていまして、テナントさんが次 から次へと引っ越すなんて事が始まり、立ち退きではなく自主的に出ることに、、、、。

それからまた色々とありまして。次へ続く。