ヘアスタイルは「なりたいモノと同じ」にしようとしたら逆に上手くいかない…

2016.10.26

望んではいなかったのですが もうすっかり「秋の夜長」

季節の変わり目についていくのがやっと

そんな歳を感じる

「ベリィショートの魔術師」

河野Dです(先週まんまと喉やられました..)

今回はオーダーにわりと多い

通称『マチルダボブ』についてお話したいと思います

_1_image_size_900_xもうご存知だと思いますが

リックベッソン監督の映画「レオン」のヒロイン

マチルダ役のナタリーポートマンですね!

この方のヘアスタイルが「カワイイ!」ということなんです…

では見てみましょう

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特徴的なのは 短めのシースルーパッツンバング(前髪)

厚みのあるリップラインの水平ボブ

チョーカーとのバランスも良いですね!

技術的にはそれほど問題ないスタイルなんですが(あくまでも私的には)

問題なのは

「毛質」と「骨格」

彼女はイスラエル人ですからね…

これをどうやって日本人に合う様にしていくのか?

サイドから見てみましょう

20110930_2113737<前頭葉部分(額の上)の張出しと丸み>

日本人はわりとフラット

<襟足の高さはリップラインに近い>

日本人は襟足長い

<後頭部の奥行き>

日本人は絶壁が多い….最近はわりと良くなってますが…

<前髪が浮かない>

日本人は浮きやすい

とりあえずザックリこれだけのハンデはありますね……

くせ毛っぽいところはパーマで表現出来ますが

骨格や生え際はどうしようもないですよね….

じゃあどうするのか?

人はそれぞれ骨格やクセ 生え際などは皆違います

なので

同じ長さ設定や カット構成でこのヘアスタイルを作っていくと

必ず失敗します(まぐれは例外ね 笑)

ポイントは

この「雰囲気」をそれぞれの個性でどう作っていくか?

そう! この「雰囲気」
を その人の個性に合わせて作っていくのが

失敗しないポイントなんです!

この長さのボブスタイルは

1cmの長さが命取りになります

例えばマチルダのバング(前髪)が

あと1cm短かったら?  あと1cm長かったら?

バングの厚みがもう少し厚かったら?

もしそうだったら

全く別のスタイルに見えてしまうのです…..

もし貴方がマチルダになりたいのであれば

貴方に合ったカット構成や設定に作り替え

「仕上がりの雰囲気」

マチルダを彷彿させる様に見せる事が

一番のポイントになると

私は

そう考えます。