RENJISHI HISTORY エピソード10

2017.06.27

十章でお話していた諦めかけていた物件ですが、ある社会的な事件があり(当時はかなりの)そのビルを所有していた会社が不動産を処分する 事になり、その吉祥寺の物件も売却され、次のオーナーがフロアー貸しするようになりました。そこで以前興味を持っていた連獅子に3階にいかがですかと話し が舞い込んできました。
急遽契約する事となりました。不動産屋さんが何故3階フロアーを勧めてきたかと思いきや、何とその建物は1階2階はメゾネットに加えガラス張りなのに窓が開けられず、そうなると美容サロンは営業許可が下りないのです。そういった理由で3階を勧められた次第です。
しかしながらそのビルは、吉祥寺一番のダントツに格好いいデザインビルです。内装デザインも建物に負けない様にと考え、さあオープンに向かってと 気持ちは高ぶっていました。ところが、当時のマネージャーを始めスタッフも迷いと不安はありました。最初の店舗は駅ビルに隣接していましたから分かりま す。しかしこのビルの建っている場所は商圏がきれて、住宅街の丁度境目でかなり微妙な位置にあり、現在の町とは違い通りには一日何十人通るかどうかの所で したから不安になるのもしかた有りません。

そうして完成した新店舗。フロアーから見える緑や高い天井、せり出した窓に打ちっぱなしの化粧仕上げコンクリートの光沢等で魅力いっぱいでした。
スタッフは幹部と話した結果私とジュニアスタイリストとアシスタントに加え+4人でオープンに望むこととなりました。

自信は有りましたが、そう上手くはいかず、、、。次回に。

余談ですが、連獅子の内装デザインは素材も含め設計者に細かく伝え、時にはラフですが、パースをひきます。
例えば、タイル目地の幅とかドアノブの位置とか。配置家具は自分で探してきます。色や素材は勿論の事です。